【新社会人応援】仕事に自信がなかった頃の私に伝えたい3つの心得

仕事

私は社会人になって10年以上が経ちますが、入社から5年程は本当に苦しく、自分に自信を持つことができませんでした。
ITの技術的なことはもちろん、学生の時まではそれなりにできていると思っていた「思考」や「スケジューリング」も“全くダメだ。私はできない。“と思ってしまうくらい打ちのめされました。

そんな時、私を救ってくれた言葉や教えがあります。
今回は「仕事に自信がない」と悩んでいる方へ、新入社員だった頃の私へ伝える気持ちで3つの心得をご紹介します。

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準備を怠らない

まずお伝えしたいのは、準備を怠らないということです。
「そんなのやっているよ」と思われるかもしれませんが、私はできていませんでした。
“自分が“思い描くパターンしか調べて準備していなかったんです。

1つのパターンだけ準備を整えても、実際に色々な人と関わると予想外の方向へ動くこともあります。
多くの場合仕事は他者と関わりながら進めていくことになります。
自分自身が考えたパターンに絶対的な自信があったとしても、その他者にしっかりと納得してもらうことが重要です。
そのためにも、“他の人が”どう思い、どう考える可能性があるか、その観点で物事が進むパターンを予測し、準備してみてください。

一見手間にも感じると思いますが、他者を理解しプロジェクトを進めていくことはチームで成功するためには欠かせないと思います。

主語を「他の人は」にして今一度シミュレーションしてみてください。

正解は一つではない

「1+1=2」
「水素の元素記号はH」
など、学生の頃は正解が1つになるものが多かったと思います。
学校では定期的にテストがあり、先生に点数をつけられる世界でした。

でも、社会人になってどうでしょう?
“正解は一つではない“という世界に踏み入れたのではないでしょうか。
しかも本当の正解なんて誰もわかりません。答え合わせをすることもできません。

今まで「答えはこうだ!」と言われ、それが正しいと教わってきたのに、急に「答えは一つじゃないから考えろ」と、そんなことを言われても…。と戸惑った覚えがあります。

現に私もしばらくの間は「どちらを選ぶか」「どちらが正しいか」という観点から抜け出すことができずにいました。
これは学生時代の根本的な考えを変えなくてはいけません。

まず意識して欲しいことは下記2点です。
・他者の意見を受け入れる
・「どっちも」欲張る

他者の意見を受け入れる

他者の意見をしっかり聞いて、まずは受け入れてみましょう。
「なるほど」「そうですね」とまず受け入れる。
これがスタートラインだと思います。

私は、これがどんなに理不尽なことでも一旦受け入れるスタンスを取るようにしています。
最初から拒絶していては、相手も気分を悪くして、より悪い方向へ進んでしまうかもしれないからです。
また、一見理不尽そうに思うことでも、実はその人なりの観点があって、考慮すべきことかもしれないのです。

「観点を増やす」というのは多角的に物事を捉える上で非常に重要なことだと思います。
そのため、まずは相手の意見を受け入れることを心がけています。

「どっちも」欲張る

次に自分の意見と相手の意見の「どっちも」叶えるにはどうすれば良いか。という観点で考えてみてください。
容易なことではありません。2点の妥協点に落ち着くこともあります。
ただ「どっちも」叶えるためにはどうすれば良いのか、と考えることが新しい観点を生むと私は思っています。

学生の頃から「どちらか」選ぶように訓練された私たちは、この観点がとても弱いのではないかと思います。
自分の仕事に自信のない人は、特に上司や先輩など自分より詳しい人と意見を鵜呑みにしがちなのではないでしょうか。

多くの人は、友人と遊んでいる時はちゃんとみんなで楽しめるように考えられていると思うので、仕事でもきっと同じように考えることができるはずです。

自分の意見を伝える

自分はこう考えているんだけど、相手の意見と違うから伝えたら気を悪くされるかな?なんて思うことはありませんか?
私も仕事が上手くいかず叱られてばかりの頃は、自分の意見で相手の気分を害すのではと自分の意見を伝えることを躊躇していました。
自信がないので尚更です。

でも、相手の意見に従ってばかりだと、頭を使わずにただ“作業”をこなす機械ようになってしまいます。
自分の意見を言葉にして伝えるということは、とても勇気の要ることですが、ゼロからイチを生み出す素晴らしいことなのです。

先ほど「正解は一つではない」というお話をさせていただきましたが、このことをよく心に留めてください。
相手の意見は正しそうに聞こえるかもしれない。でも、あなたの意見も正解かもしれないんです。
だから自信を持ってください。

「◯◯の件について、私はこう思うのですが、△△さんはいかがでしょうか?」こんなふうに、まず自分の意見を伝えてみてください。
全く見当違いなことでも、相手はあなたの意見に対してアドバイスをくれるのではないでしょうか。
そのアドバイスを踏まえて再度考えて「その時の正解」に近づけていけばいいのです。

まずは自分の意見を言葉に出して相手に伝えること。これがとても重要なことです。

3つの心得まとめ

私は入社から5年間、2人の非常に優秀な上司の元で働きました。
でも、その上司たちは自分の答え以外は受け入れないタイプの方で、私はどんどん萎縮していき、自分の考えを持つことができず、ただ作業をこなす毎日でした。
そんな毎日は、働いている感じはあっても楽しくはなかったです。

社会には、相手の意見を受け入れてくれない人はたくさんいます。
そんな人と戦うのは骨折り損です。
だから、これまでお伝えしてきたことを必ずしも実行できるわけではないと思います。

ただ、自分の頭を使って考えることはとても有意義で、とても楽しいことです。
その楽しさを知らずに会社を辞めるという選択をするのは、非常に勿体ないことではないかと思います。

それぞれの状況は違うと思いますが、まずは準備を整え、自分の考え方をまとめたり、スムーズに進むように作戦を練るなど、できることから取り組まれてはいかがでしょうか。

「自分はできない」と思い詰めて過ごす毎日はとても苦しいと思います。
でも、ここまで来たのだから、きっと素晴らしい力を持っているはずなんです。

会社は窮屈な世界ですが、守られながら自分を成長させることができる素晴らしい環境でもあります。
自分を諦めず進む第一歩の後押しを少しでもできれば幸いです。

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